実質倍率とR偏差値

志望中学を絞り込み段階になれば、当然無視出来ないのが過去の「倍率」でしょう。0.1倍の差が合否に大きく影響する中学受験ですから、極端に高い倍率が予測されるのであれば、断腸の思いで第一志望校を変更する判断となる展開も、可能性としてゼロとは言えません。そして一般的に認識されている倍率には、次に挙げる「2種類の倍率」が存在しているのです。

皆さんは倍率の算出法、どのように捉えておられるでしょうか?「総志願者÷募集定員」と答えられる方が過半数かと思われますし、確かにこれは間違いではありません。ですがもう1歩踏み込んで「実際」を考えると、志願者すなわち願書を提出した全ての受験生が、当日受験するとは限らない事に気づかれるでしょう。対して事件の世界には「実質倍率」と称される倍率があり、こちらは「受験者総数÷合格者数」で算出されます。中学校側は募集告知段階で定員を発表しますが、実際の合格者数は必ずしも当初発表人数と合致するとは限りません。

この実質倍率と共に合否の可能性を推察する上で「R偏差値」が見逃せません。「R=RANGE=幅」の意味で、R4であれば合格の可能性は80%、R3なら50%、R2なら20%を指す偏差値です。主要進学塾ではこの数値を用い、在校生の中学受験の進路指導にあたっていますので、ご両親の基礎知識として踏まえておいてください。