現在の学校生活も大切

にわかには信じ難い事ですが、中学受験対策に傾倒するあまり「小学校に通わずに済むのなら、もっと塾と自宅で受験勉強出来るのに」と零すご両親の存在が、全国各地に確認されています。

こうした発言に至るご両親からすれば、時に小学校という存在自体が、我が子の中学受験最大の「邪魔」「悪しき存在」「敵」だと映っている模様です。友達に誘われて放課後真っ直ぐ帰宅しない、ゲームやテレビの話題など我が子に届くのは雑音ばかりなど、楽しくあるべき小学校生活自体を、根底から完全否定の姿勢に確固たる自信と確信をお持ちのご様子です。

ですが小学校生活は単に、文部科学省が設定した義務教育カリキュラムに沿った授業を通じ、学力だけを見につける場所ではありません。集団生活のルールや目上の人に対する礼儀作法、友達の気持ちを思いやる心など、実社会に巣立つに際し、自宅ではなかなか学べぬ「学習」に最適な空間なのです。

不快感を抱かれるリスクを承知で申せば、こうしたご両親の自己盲信的な中学受験指導は、時にお子様が成長期に習得すべき大切な諸々を欠落させてしまい兼ねません。お子様の人生のゴールは断じて中学入試合格の瞬間ではありません。思い当たられる何かにお気づきでしたら、早急に冷静に自問自答あるいはご家族内で話し合っていただければ幸いです。